低すぎる曲を歌うための3つの解決策〜低すぎて歌えない低音ボーカルの出し方

この記事では、
「低すぎて歌えない!」
「低すぎる曲を歌うためのコツはある?」
「高い曲はキーを下げれば歌えるけど低い曲はどうすればいいの?」
そんな悩みにお答えします。

私は、現在フリーランスで作曲家、プロデュースをしています。そして、このサイトで数百曲を超える楽曲の音域分析をしています。
また、10年ほどの期間、
ボーカリストにあった曲を作ったり、
ミックスの際のボーカル修正、
レコーディングでは、ボーカルディレクションで細かい指示を出しています。

そんな私が、初心者の方へ向けて以下の内容をわかりやすくまとめました。

・低音域を広げる方法

低音域を広げることは、
実は高音域を広げることよりも難易度が高いです。
ボイトレやスクールで練習しても、
ポテンシャルに依存する場合もありますし、
トレーニングで体幹を鍛えたりするような
そもそものフィジカルから訓練が必要なことも。
これから説明する内容は、
上手く適応できない場合もありますが、
即効性かつ実用性に特化した解決策を提案します。
また、J-POPを軸とした説明なので、
ヒップホップやデスメタルのような、
低音ボイスを連発しまくる曲には即効性は低いです。
あくまで、低音域が瞬間的に発生するJ-POPに使えるテクニックとして紹介します。

1、下を向いて歌う

高音域を出すときも下を向いて歌うことを説明していますが、
低音域にも有効です。
角度は真下に近づくほど低い声が出やすくなります。
極端に90°真下の地面を見る形
目線はへそ
顎を引いて、のどを天井にひっぱるようなイメージで
「ううー」といううめき声のような声を鳴らしてみてください。
まずは極端に低い声の出し方を覚えてください。

2、口を大きく開かずに歌う

口を開けると、自然と声が高くなってしまうので、口は大きく開けません。
低い声の声量が小さくなりがちかと思いますが、
口の開く大きさは最大で
「え」を発音するときの口にしてください。
「え」の口で「あえお」の母音を全て発音するようなイメージがわかりやすいかと思います。
「い」の口で「いう」の母音を発音します。
唇は開いても歯は閉じた状態が「いう」の母音に関しては効果的です。

3、デスボイス、念仏、下水道

ここで伝えたいことは、「イメージ」することです。
デスボイスとは、デスメタルのようなジャンルで使われるシャウトの歌い方。
「それを使ってください」という意味ではなく、
そのイメージを真似してみてください。
実際のデスボイスは空気と声を混ぜて押し出すような形ですが、
慣れてない人がやると一瞬で喉をつぶしますので、
あくまで、そのイメージで低音を出してみる。ということです。
瞬間的な低音には特に有効的な手段です。
また、「念仏」を一度思い出してみると、
口をあまり開かず、目を閉じ、俯いたような状態で発生していることもイメージできます。
実現するためにまず、イメージしてください。
イメージとして、なんとなく感じて欲しいのが、
「下水道」
なんとなくで結構です。
地下の仄暗いホラー映画のようなものを想像して、
息と共に声出す。
J-POPの低域によく出てくるウィスパーボイスで使えるイメージです。

・ごまかしてしまう

1、低音部分をそもそも原曲アーティストが歌えてないことがある

実は、低音部分ってそもそもアーティスト自体が出せていないことがあります。
信じられないかもしれませんが、
何百曲以上の楽曲の音域分析をしてきた私が言います。CDでも、実際上手く出せていない場合もあったりするんです。
出せていないというのはどういうことか、
理論的な話になるのでざっくり説明すると、
「本来メロディであるべき音に届いていない」
「ふわっとしていて歌詞を発音ができていない」
そんなことがあったりします。
(逆にそこはふわっとさせた方が、不安感、緊張感、浮遊感を煽るため、わざとそのままにすることもある。とまぁ、解釈することはできますが、実際理論的に「出していないだけ」だとしても、
「出せている」のかといえば「出せていない」ことになります)
また、ボーカルを編集する際にも、
高音部分は発音さえできていれば修正できたり、コーラスで被してごまかしたりしやすいんですが、
こと低音に関しては、被せてもおかしくなったり、そもそも発音が曖昧なので修正できず、甘めになってたりします。
それぐらい低音は難しいものであり、
アーティストもライブでは勝手にアレンジしてごまかしてたりします。
カラオケで高得点を出すためには、音程を当てに行く必要がありますが、
雰囲気を出してかっこよく歌う分には、
実はごまかす余地があるのが低音です。
それはつまり、雰囲気に任せて、ごまかしてしまうというのはテクニックであると言えます。

2、ごまかすテクニック

テクニックとはいえど、
具体的に、どうやってごまかせばいいのか
わかりやすいごまかし方があります。

1、低音部分を小さい声で囁くようにする。
2、それ以外の部分を大きな声、ビブラートで派手にする。

これは、低音部分をごまかすために、
他の部分を誇張してしまうというテクニックです。
そうすることで、曲に緩急が生まれ、歌が上手く聞こえます。
「低音をごまかす」ためだけでなく、
「上手く聞かせる」という面でも有効なテクニックです。

極端に小さくすると歌えてないのがバレるのでは?

3、クレッシェンド、デクレッシェンド

音楽記号の<>こういうやつなんですが、
意味は、だんだん強くしたり、だんだん弱くする。
この最弱の部分を最低音に向かってやりましょう。
「だんだん」強弱をつけることで緩急が極端ではなくなります。

・キーを変える(上げる)

それでも無理な場合の最後の方法は
キーを上げてしまうことです。
「既に最高音をもう使ってしまっている」場合は、
それが地声である場合、裏声の最高音に切り替えてさらにあげます。
キーを上げる=曲の最高音が上がる=曲の最低音も上がることになるので、キー変更は低すぎて歌えない場合にも効果的です。

キーを変えるといっても、どのくらい変えればいいかわからない場合は、


こちらのページのカラオケキー適正測定機「うたいっちベーシック」を使ってみるのもおすすめします。

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